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デジタルで読む福澤諭吉




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タイトル 全國徴兵論
別タイトル On the national conscription
全国徴兵論
著者 福澤, 諭吉 (Author)
中上川, 彦次郎 (Transcriber)
出版地 東京
出版者 慶應義塾出版社
出版年 1884 (明治17)
識別番号 福澤関係文書(マイクロフィルム版)分類: F7 A39
請求記号: 福 39-1 著作

[解説]

明治十四年の政変以後、福沢・大隈等の勢力を抑圧するため、明治政府は種々の小策を弄したが、教育界に於ける慶応義塾の勢力を殺ごうとする手段として、私立学校の学生に対する徴兵猶予の特典を剥奪した。この特典を持っていたのは私立学校では慶応義塾以外にはなかったので、この点の改正に関する限り、慶応義塾を目標としたものであることは明らかであった。福沢は明治十六年四月五日から七日まで三回にわたって「全国兵は字義の如く全国なる可し」と題する社説を連載し、次いで明治十七年一月四日から七日まで三回にわたり「改正徴兵令」と題する社説を掲げた。
 右の二編の社説を併せて一本に纒め明治十七年一月に刊行したのが、「全国徴兵論」である。淡緑色の洋紙一枚の薄表紙で、「福沢諭吉立案/ 中上川彦次郎筆記/全国徴兵論(改附正徴兵令)/明治十七年 月刊行」の文字を双柱罫と鎖つなぎの飾り枠で囲った意匠で、緒言二頁、本文五十一頁、奥附一頁。奥附には「明治十七年一月十一日御届/ 同年同月出版/定価金十銭/抜輩兼出版人大分県士族飯田平作東京芝区三田二丁目二番地寄留/ 発行所東京日本橋区通三丁目十一番地時事新報本局慶応義塾出版社」と記され、その左に売捌書肆として東京の中近堂、丸善商社、山中市兵衛、大阪の中近堂支店、梅屋亀七、名古屋の中近堂支店の名がその所在地の肩書を附して列挙してある。
 ここで注意を要するのは、従来の刊本には慶応義塾出版社の所在地が東京三田二丁目となっていたが、この書では東京日本橋通三丁目に改まっていることである。時事新報は初め三田の慶応義塾構内に在った出版社から発行されていたのであるが、明治十六年十月、日本橋通三丁目(今の丸善株式会社の附近)に移転したのである。


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