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デジタルで読む福澤諭吉




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タイトル 日本婦人論. 後編
別タイトル On Japanese womanhood
著者 福澤, 諭吉 (Author)
中上川, 彦次郎 (Transcriber)
出版地 東京
出版者 石川半次郎
出版年 1885 (明治18)
識別番号 福澤関係文書(マイクロフィルム版)分類: F7 A41
請求記号: 福 41-1 著作

[解説]

封建的観念からの人民の解放は福沢生涯の宿願であったが、日本の家庭に於ける婦人の地位は旧態依然たるものがあったので、これが解放のために立論したものが「日本婦人論」である。明治十八年六月四日から十二日まで八回にわたり時事新報社説として発表せられた。われわれはこの論説の単行本を未だ目挙したことはない。明治三十一年福沢生前に刊行された五巻本「福沢全集」の第五巻には「日本婦人論後編」の前に収められ、大正十五年版「福沢全集」第六巻にも後編と併せて収められ、そのときには「明治十八年七月発免」と記されているが、これは果して何に拠って斯く記したものか明らかでない。当時の時事新報広告などによってわれわれの探索した限りでは「日本婦人論」が単行本として刊行された証跡は見当らない。しかし、福沢の残後、年月を経るに従って、次第に福沢の婦人解放論の代表的著作と目され、いろいろの形で他の婦人解放論と併せて複刻出版されるに至った。
 「日本婦人論後編」は明治十八年七月七日から十七日まで十回にわたって時事新報社説として発表せられた。この頃の社説はすべて漢字片仮名まじりのやや固い文章で綴られるのが常であったが、この後編に限り平仮名まじりの平易な文体で婦人に読み易いようにと配慮が加えられた。この後編はその翌月に四六版洋紙活字版の小冊子として刊行せられた。
 紅洋紙の薄い表紙で、「福沢諭吉立案/中上川彦次郎筆記/ 日本婦人論後編全一冊/明治十八年八月出版」の文字を飾り枠で囲ってある。序言二頁、本文六十三頁、奥附一頁、巻末に広告四頁を附けている。奥附には「明治十八年七月十五日出版/同年同月出版/定価金十七銭/抜萃兼出版人大分県士族石川半次郎東京日本橋区通三丁目十一番地寄留」と記し、その左側に売捌所書店名が列記してある。奥附の署名人石川半次郎は当時の時事新報発行名義人で、その寄留先は時事新報社の所在地である。巻末の広告頁は黄色の紙を用い、第一頁が時事新報の広告、二頁以下が発免書目録で、慶応義塾出版社および時事新報社の出版書目を掲げ、発売所として時事新報社と中近堂との名を併記してある。


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