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デジタルで読む福澤諭吉




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タイトル 兵士懐中便覧
別タイトル Handbook for soldiers
著者 福澤, 諭吉 (Translator)
出版地  
出版者  
出版年 1868 (明治元)
識別番号 福澤関係文書(マイクロフィルム版)分類: F7 A07
請求記号: 129@200@1

[解説]

福沢の著訳中の稀観本である。福沢みずからこの書のことを忘れてしまつたものと見えて、明治版全集には収録されていない。「明治文化全集」の軍事篇に収められて初めて世に知られ、昭和九年七月刊の「続福沢全集」第七巻にも収められたが、右の両全集とも尾佐竹猛博士所蔵本をテキストにした。その後、昭和十二年に塾員亀山三郎氏の寄贈により慶応義塾図書館でも一本を架蔵することができた。尾佐竹本はその後戦災で焼失してしまい、現在知られている限りでは右の義塾図書館所蔵本が天下の孤本である。「福沢諭吉全集」ではこれをテキストにした。
 この書は戊辰戦争に際し仙台藩が福沢に翻訳せしめたもので、野戦における兵士の心得となるべき箇条を図入りで説明したポケット版である。
 木版和紙、横長の八・四× 一七cmの小型本。表紙には茶色の和紙を用い、左肩に太罫の枠の中に「兵士懐中便覧 全」と記した題箋。「兵士」の二字は角書きである。見返しはなく、ただ白紙を貼ってある。凡例と目録とで一丁。本文は第二丁から第二十四丁まで。奥附なし。刊年月も刊行者も明らかでないが、凡例の末尾に「慶応四年戊辰七月」とあるのによって、同年の秋か冬の頃の出版と推定される。また凡例の頁に「仙台蔵版」と陽刻した方形朱印が押捺してあるので、仙台藩の出版物と推定できる。
 福沢は幕末に仙台藩にお出入りを仰付けられていたという事実があるから、江戸留守居役の大童信太夫に頼まれて同藩のためにこの書を訳述したのであろう。


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