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各巻の解説



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タイトル 通俗国権論
別タイトル Popular discourse on national rights
著者 福澤, 諭吉 (Author)
出版地 東京
出版者 福澤諭吉
出版年 1878 (明治11)
識別番号 福澤関係文書(マイクロフィルム版)分類: F7 A30-01
請求記号: 福 30-1 著作

[解説]

初編と二編とがある。初編は約一ケ月で書き上げられた。すなわち前記の通り「通俗民権論」の脱稿したのが明治十一年六月十八日で、まだそれを印刷に附さないうちに、民権国権を同時に説くことが大切であると思って、勿々に本書を脱稿し、両書同時に出版することにしたというのであるから、国権論の起稿は六月十八日以後のことで、脱稿は恐らく緒言の末尾に記した七月二十二日であろう。「通俗民権論」と同じく八月十九日に版権免許を得て、九月に単行本として出版せられた。
 単行本は、「通俗民権論」のそれと全く同一の体裁で、扉と目次とで二頁一丁、緒言と本文と跋と通計百十九頁、奥附一頁。表紙と背クロースとに色がわりのものを使用しているのも「通俗民権論」と同様である。
 通俗國権論二編 民権論国権論とも最初起稿のときは、いつれもこれで完結のつもりであったらしく、表題の下に「全」という字が記されてあるが、間もなく更に筆を執って、「通俗国権論二編」を十月六日に脱稿し翌十二年三月に初編と全く同一の体裁で単行本として上梓発兌した。
 二編には目次はなく、緒言三頁二丁、本文五頁から七三頁まで、巻末に奥附一頁。すべて「通俗民権論」「通俗国権論」と同じ体裁である。
 現在残っている原稿には「明治十一年十月六日脱稿」と記してあるから、初編刊行後ただちに執筆せられたものと思われる。版本の奥附に「明治十二年三月十八日版権免許」とあるのを見ると、脱稿から出版までに要した日数が、「通俗民権論」「通俗国権論」の初編の場合の倍ぐらい掛っている。或はこの二編も亦、「通俗民権論二編」と揃えて出版するつもりで居て、前記のようにその二編を中絶したので、「通俗国権論二編」だけを単独に出版したものであるかも知れない。


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