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デジタルで読む福澤諭吉




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タイトル 時事小言
別タイトル Commentary on the current problems
著者 福澤, 諭吉 (Author)
出版地 東京
出版者 [福澤諭吉]著者蔵版
出版年 1881 (明治14)
識別番号 福澤関係文書(マイクロフィルム版)分類: F7 A33
請求記号: 福 33-1 著作

[解説]

前記「国会論」の項に記したように、初め「国会論」の続編のつもりで起草され、後に「時事小言」と題して明治十四年の秋慶応義塾出版社から刊行されたものである。明治十四年の政変直前に東北御巡幸に供奉中の大隈重信に使を以てこの書の仮製本五部を届け、その序でに東京の政界の雲行を報告したことがある。
 四六版洋紙活版刷、扉一丁、緒言九頁、目次一頁、本文三二〇頁、奥附一丁、福沢氏蔵版目録二頁、黒色クロース仕立て、背に「時事小言 全 福沢諭吉著」の文字に飾り枠を配し、金箔打込みの装丁である。扉は「福沢諭吉著/ 時事小言全/明治十四年九月出版著者蔵版」の文字を三行に記しこれを飾り枠で囲った意匠で、左下隅に「福沢氏蔵版印」の朱印が捺してある。奥附には「明治十四年八月廿三日版権免許/著述出版人東京三田二丁目二番地福沢諭吉/売捌書林山中市兵衛東京芝三島町拾四番地/丸善商社同日本橋通三丁目拾四番地/慶応義塾出版社同三田弐丁目二番地」と記してある。右下隅に「定価金壱円五十銭」の朱印が押してある。
 本文はその頃新聞に使われた五号活字で組んであり、残存している原稿を見ると、一枚ごとに、鉛筆で「宮」「柴」「久保多」「遠」「荒」「井」「久」「大」「村」といふような文字が書き入れてある。察するに文選もしくは組版の職工の姓の頭字であろう。慶応義塾出版社では既に「民間雑誌」と題する目刊新聞を発行した経験もあり、又この頃から新たに新聞刊行の計画もあり、新聞活字を大量に取揃えたので、仕事の段取りが新聞の工場らしくなって来たものと察せられる。


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