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デジタルで読む福澤諭吉




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タイトル 帝室論
別タイトル On the imeprial household
著者 福澤, 諭吉 (Author)
中上川, 彦次郎 (Transcriber)
出版地 東京
出版者 丸善
出版年 1882 (明治15)
識別番号 福澤関係文書(マイクロフィルム版)分類: F7 A35

[解説]

明治十四年の政変のとき、十年後を期して国会を開設すべき旨の詔勅が発せられたので、民間に幾つかの政党が結成されたが、その中には時の政府の庇護の下に帝政党と称するものも出現し、漫りに帝室のことを楯にとって政敵を論難するような事態が生じたので、福沢はこの風潮を憂えてこの論説を発表した。後に出版された「尊王論」と共に、福沢の帝室に関する二大論説として世の注目するところとなり、それぞれ単行本として出版され、また両書の表題を併記した合本や、「日本皇室論」と題して両書を合本したものなど、いろいろの形で時事新報社から刊行せられた。帝室を政治社外に高く仰こうとする福沢の真意は、ややもすれば古風の勤王論者から曲解され、帝室に虚器を擁せしめんとするものとの批難を招ぎ、出版当初からこの書は多少の物論の的となったが、今日においてはこの書の所論が日本の皇室のために最も妥当な考え方であるとの説が殆んど定まったと見られている。
 明治十五年四月二十六日から五月十一日まで十二回に亘って時事新報社説として発表し、同月四六判洋紙活字版の単行本として出版した。表紙はボール紙の芯に鼠色の洋紙を貼った厚表紙で、「福沢諭吉立案/中上川彦次郎筆記/帝室論全/ 明治十五年五月刊行」の文字を三ツ割りに記し、周囲に飾り罫の枠を配した意匠で、背に黒色のクロースを使っている。
 扉は白の洋紙に表紙と全く同一の印刷をし、左下隅に「慶応義塾蔵版之印」の朱印を捺してある。緒言二頁、本文六十八頁、奥附一頁。奥附には「明治十五年五月十三日御届/ 同年同月出版/定価金二十五銭/編輯兼出版人飯田平作/東京芝区三田二丁目二番地寄留」と記し、その友に売捌書肆として丸善商社、山中市兵衛、慶応義塾出版社、および大阪の丸善支店、梅屋亀七の五軒が、その所在地の所書きと共に掲げてある。


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