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インキュナブラコレクション
[ Japanese / English ]
041a ウィリアム・リンドウッド 『イングランド教会法摘要』 ([ロンドン]、リチャード・ピンソン、[1499年10月9日より前])
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Author : Lyndewode, Guilielmus [William Lyndwood]
Title : Constitutiones provinciales ecclesiae Anglicanae
Language : lat
Format : 8º
Place of Publication : [London]
Printer : Richard Pynson
Date of Publication : [before 1499-10-09]
Binding : 19th-century brown sheep, blind-stamped border, gilt lettering on spine, gilt edges.
Bibliographical Notes : 171 of 172 leaves, lacking the last leaf with Pynson's device.
Provenance : Ownership inscription (sig. B3v)
ISTC : il00416000
Reference : H H10359=H 5655?
Shelfmark : 160X@49@1
Acquisition Year : 2002

 本書はイングランド出身の教会法学者ウィリアム・リンドウッド(c. 1375-1466)の代表作で、彼がアーチ裁判所の裁判官を務めた時期に執筆されたといわれる。1222年のオクスフォード公会議からヘンリー・チチェリ(c. 1362-1443; Henry Chichele)がカンタベリー大司教を務めた時期に、カンタベリー管区で制定された主要な教会法をまとめたものである。リンドウッドは、本書の構成本文を5つに大きく分けそれぞれにタイトルをつけ、さらに読者の便宜をはかった主題による索引と欄外註釈を付している。
 本書は同時代のイングランドでの需要に応えた著作であり、55の写本が現存する。中世の遺書などから察するに、おもに教区会の聖職者、学者、教会関係の法学者などがこの書物を所有していたようである。初版は1483年頃にオクスフォードで刊行され、その後16世紀なかばまでに15版近くの版が出版されている。刊行地はロンドンにとどまらず、パリやアントワープでも出版された。また1534年には、ロバート・レッドマンが英訳版も出版している。しかしその後は宗教改革の影響もあり、17世紀半ば過ぎまで再版されることはなかった。
 慶應本はリチャード・ピンソンが15世紀末に印刷した版である。ピンソンは、イングランドに印刷術を導入したウィリアム・キャクストン(IKUL 006、038の項参照)の後継者とされるウィンキン・ド・ウォードと共に、15世紀末から16世紀初頭のイギリス印刷業界を先導した。両者とも英語の文学作品を数多く出版したが、一方でド・ウォードは宗教的な著作や手引書を、ピンソンは文法書・法律書の類いを多く手がけた。
 慶應本はピンソンの印刷者商標を付した最後の一葉を欠いているが、この合冊本に収められた他の印刷本と同様、現存数がきわめて少なく貴重な資料である。
 
 【参考文献】
 Helmholz, R. H., 'The Canon Law', in The Cambridge History of the Book in Britain, ed. by D. F. McKenzie, David McKitterick and I. R. Willison, 7 vols (Cambridge: Cambridge University Press, 1999- ), III: 1400-1557, ed. by Lotte Hellinga and J. B. Trapp (1999), pp. 387-98
 ---, 'William Lyndwood', in DNB, pp. 892-95
 
 (ST)

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