著作権を理解する

大学における研究・学習と著作権

大学で学習・研究を行う際には、他人の著作物を利用する機会がたくさんあります。例えば、

  • 他の資料に載っていた表をレポートに添付する
  • ゼミで行うプレゼンテーションのために雑誌に掲載されていたグラフを利用する
  • 自分のウェブサイトを作成するために他のウェブページの画像や音声ファイルを利用する

このような行為を行うには、著作権法に違反していないかよく注意する必要があります。

レポートの作成やゼミの活動において、他人の著作物を全く利用できないとすれば自由な学術的研究が行えず、文化の発展どころか社会が活力を失っていく原因になりかねません。そこで、著作権法第32条1行は、「公表された著作物は、引用して利用することができる」として、著作者の許諾を必要としない利用を認めています。
ただし、その場合も引用は「公正な慣行に合致」し、「報道、批評、研究その他の引用上正当な範囲内で」なされなければなりません。
また、引用に際しては、もともとの著者の意図をまげて引用したり、前後の文脈を無視して誤解を与えるような一部分のみを引用することはできません。(第113条第6条)

学習と著作権図書館のコピー機のそばに「著作権に関する注意」が掲示されているのを見たことがありますか?
図書館における著作物の複写は、著作権法第31条によって、例外的に認められています。しかし、あくまで「例外」規定のため、複写できる範囲には十分な注意が必要です。

  • 雑誌の最新号に掲載されている論文の全文をコピーすることはできません。(1993年6月に日本複写権センターが図書館側に提示したガイドライン案による)
  • 図書については1冊の半分以下しか複写できません。(1976年の「著作権審議会第4小委員会報告書」による)
  • 1人で2部以上の複写はできません。(著作権法第31条第1項による)

基本的には以上3点に注意すれば、図書館では著者の許諾なしに資料を複写できます。
著作権法第31条に規定される「図書館」の種類など、31条の規定についてより詳しく知りたい場合には下記を参照してください。
日本図書館協会著作権委員会編. 図書館サービスと著作権. 改訂第3版, 日本図書館協会, 2007, 282p, (図書館員選書10).

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